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ラクマ「アプリ通し」デジタルチケット取引禁止の背景:ユーザーの安全が最優先

デジタルチケットの登場

デジタルチケット(以下、デジチケ)は、ジャニーズなどの有名なコンサートや各種の公演で近年急速に導入されている新しいチケット形式です。

伝統的には紙のチケットが主流でしたが、近年の技術の進化により、スマホを使用したデジチケが多くの場面で導入されています。

このデジタル化の流れは、時代のニーズに応える形となっています。

しかし、チケット取得の難易度は、紙であれデジタルであれ、変わらず。チケットを取得する喜びの裏には、さまざまな問題が潜んでいます。

例えば、突然の体調不良や、緊急の用事、さらには最近ではコロナウイルスの影響でコンサートに出席できなくなることも。

払い戻しの対象外のコンサートの場合、チケット代が無駄になることは痛い出費です。

そういった場合、友人や知人にチケットを定価で譲るという選択肢を考える人も多いでしょう。

しかし、ここで問題が生じます。

チケットの取引をメールやSNSで行うと、お金を支払ったのにチケットが手に入らない、あるいは逆にチケット情報を送信したのにお金が受け取れないといった詐欺被害が増加しています。

安全な譲渡方法「アプリ通し」とは?

このような問題を解決するために登場したのが「アプリ通し」という方法です。

アプリ通しは、専用のアプリを使用して、チケットとお金の取引を安全に行う方法を指します。

たとえば、Twitterやその他のSNSでチケットの譲渡の意向が合致した場合、譲渡者は指定のフリマアプリなどを通じて取引を進める形になります。

フリマアプリのメリットとして、購入者がアプリに金額を支払い、購入確認がされてから出品者に金額が移動する仕組みが取られています。

これにより、双方のリスクが大幅に軽減されるのです。

しかし、注意が必要な点として、全てのフリマアプリがデジタルチケットの取引を許可しているわけではありません。

また、ファンクラブ会員限定のような特定の情報を必要とするチケットの取引もアプリによっては禁止されていることがあるので、必ず利用規約を確認するよう心掛けましょう。

ラクマではデジタルチケットのアプリ通しは禁止

ラクマではチケットの出品・取引は許可されていますが、すべてのチケットが出品可能なわけではありません。

  • 転売が公式に禁じられているもの
  • 名前入りや身分確認が求められるもの
  • 出品者が実際に持っていないもの
  • 物理的な形のない電子チケット

これらのチケットを出品すると、利用規約違反とみなされ、アカウントにペナルティが科せられることが考えられます。

正式な販売経路以外での取引は、チケットが使用できなくなるリスクも伴いますので、注意が必要です。

出品する前に、ラクマでの取引が適切かどうか、しっかりと確認しましょう。

デジタルチケットの具体的な取引の流れ

デジチケの取引においては、大まかに以下の手順が取られます。

  1. チケットの取得からコンサートの日まで
    • SNSのDM機能などで、出品者と購入者が取引の意志確認を行います。
    • 双方が同意したら、指定のアプリ上で取引が開始されます。購入者は指定された商品を購入し、出品者はデジチケのQRコードや、場合によってはログイン情報などの確認方法を購入者に伝えます。
  2. コンサート当日
    • 購入者は、会場で事前に受け取ったQRコードを提示し、入場を試みます。
    • 無事に入場が確認できた場合、購入者はアプリ上での受取評価を行います。
    • 評価が完了すると、出品者にお金が入金される流れとなります。

取引時の注意点

アプリ通しを利用することで、詐欺のリスクは大幅に減少しますが、それでもまったくのゼロではありません。

詐欺を防ぐためのポイントや注意すべき事項など、安全な取引をするためのアドバイスをいくつか紹介します。

  1. 出品者側のリスクと対策
    • 購入者からの受取評価が放置される場合: 評価の放置により、出品者にお金が入金されないリスクがあります。これを防ぐためには、事前に購入者の評価履歴を確認するなど、信頼性の高い取引相手を選ぶことが重要です。
  2. 購入者側のリスクと対策
    • 偽のQRコードを受け取る場合: これに対しては、コンサート直前の取引を避けるなど、十分な時間を持って取引を行い、確認作業を行うことが大切です。

結論として、デジタルチケットの取引は、正しい知識と方法を身につけることで、安全に行うことができます。