スマホのフリマアプリ「メルカリ」を使っていると、時折、別のフリマアプリである楽天の「ラクマ」へと誘導されることがあります。
この記事では、そのような誘導に遭った際の対応方法と、なぜ誘導されるのかの理由を詳しく解説します。
メルカリでの商品購入の際、出品者から「ラクマで同じ商品を少し安く出しますので、そちらで買ってください」という誘導が行われることがあるのです。
ラクマもメルカリと同じくフリマアプリで、楽天市場の運営元である楽天が管理しています。
デザインや操作性もメルカリに似ており、メルカリを意識した設計となっているのが感じられます。
こうした誘導を行う出品者に遭遇した場合、購入者は単に誘導に従うのではなく、アプリの運営に報告することが推奨されます。
ラクマへの誘導背景
では、なぜ出品者はメルカリでの取引を避け、ラクマへの誘導を試みるのでしょうか。
表面的には、メルカリで取引を成立させれば簡単に収益を得られるように思えます。
しかし、背後には一つの大きな理由があります。
それは、ラクマが出品者からの手数料を無料にしているからです。
公式な情報によれば、メルカリでは売上の10%が手数料として取られるのに対して、ラクマは0%です。この差は、出品者にとって非常に魅力的です。
しかしながら、この方法はメルカリの規約違反となるだけでなく、トラブルが起きた際の対応が難しくなるリスクもあります。
規約を無視して他のサイトへと誘導するような出品者や、安さにつられて他サイトに移動する購入者の組み合わせは、トラブルのリスクを増加させる要因となります。
誘導行為の対処
メルカリからラクマへの誘導は、メルカリの規約違反となります。
このような出品者を見つけた際、購入者は運営に報告することが求められます。
通報は、アプリ内の「お問い合わせ」メニューから行うことができます。
誘導が行われるタイミングは、大体、商品のコメント欄でのやり取り中です。
取引が始まってしまうと、購入者が支払いを完了させる可能性が高まるため、誘導の機会を逸してしまうからです。
ラクマの手数料0%の戦略
興味深い点として、ラクマがなぜ手数料0%で運営を続けられるのかという疑問があるでしょう。
ラクマは、広告収入を基盤にしており、楽天という巨大なバックボーンを持っています。
現段階では、メルカリや他のフリマアプリからのユーザー獲得を最優先としています。
しかし、将来的には、手数料の導入や変更も考えられます。
これは、Amazonが送料無料を武器に顧客を囲い込んだ後、手数料を次第に上げていった手法と似ています。
ラクマがメルカリを超えることができるか、今後の動向が非常に注目されます。